Sep 252012
 

レーザーとLEDは違うのに

レーザーポインターの認知度が世間的にまだまだ低いせいなのか、店頭のPOPやネットショップでの説明が混沌としています。
その中でも特に注意して欲しいのが、『LD』と『LED』の違いです。
LEDはレーザーではありません!

例えば良くある間違いで、「このレーザーポインターは緑色LEDを使用しているので赤色LEDと比べて8倍の見え易さ!」的な説明は間違っているのです。

そこでここでは、その両者について説明をしたいと思います。

1)LEDについて

『LED』とは 『Light Emitting Diode』の略で、『発光ダイオード』の事です。
極端に簡単に言うと、高性能な豆電球です。
今までの豆電球と比べると、寿命が数万時間と長く、消費電力が小さいのが特徴となります。
身の回りでは蛍光灯、ハロゲンランプ、白熱電球の代替えとして、今では身の回りの照明器具はLEDへと変遷しています。

2)LDについて

これがレーザーポインターのレーザー発光源、『LD』です!

『LD』とは『Laser Diode』の略で、いわゆる『半導体レーザー素子』で、これがレーザーを発振します。
価格も『LED』と比べて10~100倍程度とかなり高価になります。
『LED』と『LD』の決定的な差は、『一般的な光』と『レーザー光』の違いと同じです。
両者とも明るいと言う意味では同じ意味になるかもしれませんが、次の二つのポイントで全く異なる性質を持つのです。
違い1)光の拡がり
『LED』をレンズで絞ってもあまり集光出来ませんが、『LD』から出るレーザー光は回析限界まで極小のスポットに絞り込む事が可能です。
『LED』で平行光を作るのは困難ですが、レーザーポインターでわかる様に、レーザー光であれば遠方までほぼ同じビーム径を保つ事が可能となります。
違い2)光の色
『LED』の光の色は、中に含まれている様々な波長の足し算の合計です。
一方、『LD』からは決まった波長しか出て来ません。(レーザーの種類毎にある程度の波長幅があったり、幾つかの異なる波長のマルチ発振をするものはあります。)

足し算で出来ている光の色は何らかの方法で光を色毎に分ける『分光』が出来ますが、レーザー光は元々が決まった色の光しか含まれていないのでほとんど分ける事が出来ません。
レーザーポインターは法律上、『通電状態を確認できること』、即ち『通電表示機能』を備え付ける必要があるとされています。
そしてこの『通電表示機能』に『LED』を使われるのが一般的となっています。(通電している時はその通電表示としてLEDが点灯する機能)
これによって一般のレーザーポインターは『LED』が装備されている為、「LEDがレーザー光で・・・」みたいに情報が錯綜してしまっているのでは無いでしょうか。

機会があったらレーザーポインターを販売している店頭のPOPだとか、ネットショップの説明事項などを良く見てください。

もしかしたら、もっと面白い何かを発見出来るかもしれません。
(因みに、レーザーポインターのビームの到達距離の説明にも同じ混沌が存在している様です・・・。)

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